ジメジメする梅雨やムシムシする夏に入る前にエアコンのフィルターを掃除してみるのはいかがでしょうか。
今回はエアコンフィルターを掃除することのメリットと掃除の際のポイントをお話しします。
フィルター掃除のメリットは5つ。
1.エアコン内部に汚れが溜まるのを緩やかにする
フィルターには、エアコン内部にホコリが入り込むことを防ぐ役割がありますが、
それも万全ではありません。
フィルターの汚れを放置すると、エアコン内部まで入り込むホコリの量がどんどん増えていきます。
フィルターを掃除することで、エアコン内部にホコリや汚れが入り込みにくくなり、内部が汚れる速度を緩やかにすることができます。
2.エアコン内部のカビの増殖を抑えられる
こまめに掃除していないフィルターにはいろいろな汚れが付着しており、それらが原因となってカビが増殖してしまうのです。
フィルターにカビが付着したままの状態でエアコンを使用すると、カビの胞子が室内に舞ってしまい、場合によってはアレルギー症状などの健康被害を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
3.エアコンから嫌なニオイがしにくくなる
エアコン内部のカビや雑菌により運転時に嫌なニオイが発生することがあります。
しかも、一旦カビや雑菌が繁殖してしまうと、内部を掃除しなければ嫌なニオイも解消されないことが多いのです。
フィルターをキレイにしておけば、ホコリや汚れなどがエアコン内部に侵入しにくくなるので、ニオイの予防にもつながります。
なおエアコン内部の掃除は個人では難しいため、必要に応じてお掃除のプロに依頼することも検討してください。
4.エアコンの効きが良くなる
フィルターに汚れやホコリが付着したままだと空気の通り道が塞がれてしまい、風量が落ちてエアコンの効きが悪くなり、室内はなかなか快適な室温になりません。
フィルター掃除によって空気の循環がスムーズになり、風量が回復してエアコンの効果が十分に発揮できるのです。
5.節電効果が期待できる
フィルターの目詰まりは電気代にも影響があります。
風量が低下すると効きが悪く、設定温度を必要以上に上げ下げしてしまいます。すると、余計な電力を消費してしまうのです。
フィルターをキレイな状態に保つことで、エアコンの設定温度を必要以上に変えなくても快適な室温にでき、結果として節電効果が期待できます。
次に、フィルター掃除の際のポイントをお伝えします。
●フィルターを外す前に掃除機をかける・フィルターの表側から掃除機をかける
まず、フィルターを外す前に「掃除機をかけること」がポイントです。これは、フィルターを外したときに付着しているホコリが舞い、床に落ちるのを防ぐためです。
フィルターを取り外したら、フィルターに直接掃除機をかけてホコリを吸い取ります。
このときのポイントは、フィルターの表側から掃除機をかけることです。
ホコリはフィルターの表側に付着しており、裏側から掃除機をかけると目詰まりして汚れが落としにくくなってしまうためです。
●フィルターを水洗いするときは裏側から水をかける
掃除機でホコリなどをあらかた取り除いたら、フィルターを水洗いして取り切れなかった汚れや細かいホコリを落としていきます。
浴室のシャワーなどでフィルターに水をかける際は、掃除機とは逆に裏側から水をかけると汚れが取れやすくなります。
なお、温度が高いお湯を使うと、フィルターが変形する恐れがあるため、水かぬるま湯で洗いましょう。
また、フィルターが変形しないように、強くこすったり叩いたりしないように注意しましょう。
●フィルターをしっかりと乾かす
洗い終わったフィルターは、水気をよく切って日陰干し、もしくはタオルドライで乾かしましょう。
フィルターに水気が残っているとホコリが付着しやすくなり、カビが繁殖する原因になるため、きちんと乾かすことがポイントです。
なおフィルターは破れやすいため、掃除の際は注意が必要です。
この様にエアコンのフィルター掃除にはメリットと注意点があります。
メーカごとに細かい仕様などは違ってくるため、掃除の前には必ず取扱説明書を参照し、そこに書かれている内容を厳守するようにしてください。
あのだ店 江川